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【中学理科】憶えるべき化学記号とその憶え方
導入:化学で登場する記号について
今回は中学校で覚えておくべき化学記号についてお伝えします。 一覧にしたものがあるので、張り付けておきますね。
憶えておいた方がいい元素記号一覧
憶えておいた方がいい化学式一覧
憶えておいた方がいいイオン式一覧
中学理科では少しマイナーなものも含まれていますが、 どこかで聞いたことのある元素のはずです。
理科には暗記するべき所と計算・思考するべき所があります。 生物は暗記、物理は計算・思考が多い印象ですが、 化学には両方入ってますので、化学苦手意識を持つ人も多いかもしれません。
今後化学の計算・思考の側面についてお話ししていければと思いますが、 今回は「化学記号の暗記のコツ」に絞ってお話ししていきます。
憶え方のコツ
まずは周期表を見てみましょう。 この世の物質は全て(ではないのですが)周期表に載っている元素からできています。
ウィキペディア:周期表
「電子配置」というものに従って並べるとこうなるのですが、 高校の範囲になってしまうのでここでは触れません。 しかし
性質が似ているものが縦に並んでいるため
、 周期表は中学理科でも大いに役立ちます。
分かりやすいのは18族の希ガスと呼ばれているものですね。 ヘリウム、ネオン、アルゴン等です。 原子1個だけで飛び交い、安定していてほかの物質とほとんど反応しません。 価数(後で説明します)はありません。いうなら0でしょうか。
また1族は(水素を除き)アルカリ金属と呼ばれ、 常温の水と激しく反応します。危ないです。 リチウム、ナトリウム、カリウムの価数は全て1です。
このように
同属の元素は性質がよく似ています
。 元素の大まかな性質は、 原子核の外側を回る電子の位置(電子配置)によって決まるのですが、 このことは高校化学で習いますよ。
また、価数は「手の数」と考えてください。この数が合わないとうまく結合しません。 たとえば水は${\rm H_2O}$ですが、これは${\rm H}$の手が1本で${\rm O}$の手が$2$本ですから、 酸素が水素2人分の相手をしている感じですね。
このように、族に注意しつつ手の数を合わせていけば
数字の部分は丸暗記をしなくても大丈夫
です。 ただし例外(配位結合など)もあるので過信は禁物です。
さらに、「${\rm OH}$がつくのはアルカリ性」や「金属+ハロゲンは塩」といった 大まかなグループ分けもできる(化学を学ぶうちにわかってくる)ので、 さらに覚えるのは楽になります。
水兵リーベ・・・と番号順に憶えていくのもいいですが、 周期表の族ごとにまとめて憶えていきましょう。
最後に:化学の記号を憶える理由
「基礎的なことなので憶えるべき!」と言ってしまえばそれまでなのですが、
化学記号がそのまま物質の構造を表している
ので、 化学を理解するためにも憶えておいた方がいいですね。
高校の化学だと${\rm mol}$の計算が絡んでくるため、 物質の構造や組成を理解しているかどうかが特に大切になってきます。
単に丸暗記ではなく(最初はそれでもいいですが)、 しっかりとその意味を捉えて憶えていってくださいね。